| 東洋には東洋の歴史があり、その中でも傑出した人物がいたことにも注目をすることが今、重要な時ではないだろうか。日本の経営者には哲学がない。その際たる者は金融機関のトップである。 最近わが国の長者番付が発表された中にあって、100億稼いだサラリーマンがいた。この人物がいたファンドマネージャーの集団である「ゴールドマンサックス社」の担当者から直接聞き取った話であるから間違いはない。 一つの投資メニューを企画する時、大事なのは、企業の大きさではなく、経営者が自らの会社に対してどのような将来性を持ち、どのような組織として考えているか、その具体性についてどこまで自分のものとしているか、そしてそれらの根底にある思想は如何なる哲学を備えているか、である。 経営者に必要なのは感激と感動と夢である。それらが社員と共有された時、その企業は必ず花開く。 話を元に戻そう。王陽明は、学問、事業(仕事)、日常生活はもともと一体であって、仕事や日常生活の中でも自らを磨くべきだと説いている。
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