| 今日の言葉 「それ仏法遥かに非ず。心中にしてすなわち近し。 真如外に非ず。身を棄てて何にか求めん」 空海が晩年に著した「般若心経秘鍵」の冒頭部にある一節です。 「仏さまや悟りの世界ははるか遠くにあるのではなく、自らの心の中、とても近くにあるものです。真理は私たちの外にあるのではないから、自分以外のどこにそれを求めるのですか」。 悟りも真理も自分の中にあるものなのに、きづいていないだけである。と空海は言っているのです。 それは、いくら外に幸せをさがしても決して見つからないのと同じでしょう。すでに自分が持っていることに気付かなければ、いつまでも幸せは実感できないのです。 また、真言密教の経典である「大日教」李中では、「悟りとは、あるがままに自らの心をしることである」と説かれている。 自分自身の善い心も、汚れた心もあるがままにみつめることこそが悟りだということです。 全ての物事が常に移ろいでゆくように、私たちの心もいつも変化しています。すなわち、「無常」を自覚して、私たちの全ての変化を正しく見つめることなのです。 私たちは、武道(心身統一合氣道)の修練に励んでいます。 しかし、技の形だけを真似ているのでありませんか…。 そのようなものをいくら上達しても無駄でしょう。 技のもつ真理を自らのものとしなければなりません。 其の為には、自らの心を知ることが一大事なのです。 「心とは何か」空海の修練場、高野山での合宿で伝えます。 お越しください。お待ちしています。 |